梅雨空

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雨が降り続いている。
このような曇り空が好きなので、
ちっとも困らない。

織物体験

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織物体験をさせてもらった。

この年になって気づいたことだが、
私は、紐の結び方みたいなことを把握する能力に、
欠陥があるような気がする。

馬を扱うためには、
様々なロープワークが必要になってくるのだが、
その結び方を覚えるのに、ひどく苦労している。

だからきっと、織物もたいへんなことになるのでは、
と、覚悟をしていた。
たしかに初めてなので、とまどったけれど、
なんとか、並、な感じで終えることができた。

一時間ほどで作ったのは、
コースター三枚。


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シールド

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ヘルメットのシールドを留めている
金具が取れてしまった。

よく見たら、根元から錆びてぼろぼろ。
3つある内の残り2つも、
ちょっと力を入れたら、ぼろり。

新しい部品はない。
受ける側の金具も朽ちている。
ちょっと考えて、
麻紐でくくりつけてみることにした。

ちょっとゆらゆらするけれど、
上等、上等。

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カディは、海を、
どんな風に認識しているだろうか。

いつも動いているもの。
色が変わり続けるもの。
行ったり来たりするもの。
潮の匂いのするもの。
遠くまで続いているもの。

一番星

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日が沈み、風が涼しくなる頃、
西の空に星が出る。

昏倒

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カディの様子がいつもと違う、
と気づいたのは、夕刻、
繋牧していた公園に到着した時だった。

いつもなら、鼻を鳴らして近づいてくるのに、
今日は後ろを向いたまま、
前足で地面を掻く動作を繰り返している。

この「前掻き」は、
何かを催促したい時にもする動作だ。
早く散歩に連れて行け、ということなのか。

とりあえずボロを片付けていたら、
カディが近寄ってきた。
そして、私の足元に身を投げ出すようにして、
突然ばたりと倒れた。

驚いて、フライネットをはずした。
目を瞑っている。

カディ。

と呼んでみたら、薄目を開けた。

どうしたの。

また目を瞑る。
息はしている。


急いで体を調べた。
すると、後ろ足の内股のところに、
ロープがこすれたような擦り傷がある。

たぶん、ロープが足に絡まり、
無理矢理、抜け出したのではないか、
と推察した。

見ると、杭がだいぶ斜めになっている。
必死になって足掻いたのだろう。

しかし、それにしても、
なぜ昏倒しているのか。


馬の人、に電話した。
すぐに様子を見に来てくれた。

目の焦点は合っている。
呼吸もしている。
大きな怪我は無さそうである。

声をかけたら、なんとか起き上がった。
ただ、相当ぼうっとしている。

とりあえず、一晩様子を見よう、
ということになった。
もう日も暮れかかっていたので、
獣医さんに診てもらうとしても明日だ。

私がロープを引くと、
カディはとぼとぼと付いてきた。
いつも夜を過ごすカディの場所まで、
ゆっくり歩いて連れて行った。


ヘイキューブをあげてみると、
喜んで食べ出した。
食欲はあるらしいので、少しほっとする。

けれども、食べ終わったとたん、
またばたりと寝てしまった。


馬は、滅多に横たわらない動物だ。
オトナの馬なら、一日20~30分程度。
たいていは、立ったまま眠る。

仔馬はもっと頻繁に横たわるけれども、
それは、うとうとしながら、
だんだん眠気に襲われて、という、
眠りのプロセスがあってのこと。

いきなり頭を地面に付けて寝るのは、
あきらかに普通ではない。
日中の事件でひどく消耗したのか。
とりあえず私がいるから、
少しほっとして、緊張を解いたのか。

何が起こっているのかわからないから、私には、
首やお腹をさすってあげることぐらいしかできない。

そのうち、寝息がすーすーと聞こえてきた。
眠っているようだった。

その晩は、カディのそばにいて、
見守ることにした。

疝痛1

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その晩、カディは40分ほど眠り続け、
いったんは起き上がったが、またすぐ眠りに入った。

1時間経過。
目を覚ますと、少しすっきりした顔をしていた。
ゆっくりと立ち上がり、歩いた。
やがて草を食みだした。

深夜になっていた。
空は雲に覆われているのか、
月も星も見えない。
虫の鳴き声だけが、暗闇に響いている。

カディの落ち着いた様子を見届けて、
私も家に帰り、仮眠を取ることにした。


再び目を覚ましたのは夜明け前だ。
またカディの元へ赴く。

カディは、ぼんやりとしていた。
あの前掻きの動作を、
思い出したように繰り返している。
まるで、夢遊病者のように。

食欲はあるようで、
ヘイキューブをあげると食べた。

驚いたのは、
アブが来ても追い払う元気がないことだ。
いつもは、体をぴくっと動かしたり、
シッポを振り回したりして、アブを追い払う。

今は、動かないカディにアブが止まり、
思う存分、血を吸っている。
飛び立つと、刺された場所から血が噴き出す。
そこにハエが群がる。

私が血を拭き取っても、
アブは次々にカディを刺してゆく。
カディは、ただじっと、
されるがままになっている。

生き物は、どこかひとつが弱ると、
バランスが崩れ、次々に悪循環に陥っていく、
ということが見て取れた。

午前中、獣医さんに電話した。
涼しい場所で休ませた方がよいと言うので、
海風の吹く公園に移動することにした。
カディは、抵抗することなく、
とぼとぼと私のあとをついてきた。


公園でも、
ふらふらと歩いては、前掻きの動作。
ぼーっと立ち止まる。
その繰り返し。

午後になったが、
いっこうに回復する気配がない。
ついに、獣医さんを呼んだ。

一目見て、獣医さんが言った。

ああ、これは、
疝痛だ。

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