開拓6

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第三次開拓プロジェクトを、
ぼちぼちと進めていたが、
だいぶ形になってきた。

これが現時点での写真。


これまでの概要を記しておこう。

8月初め。
ユンボで掘り起こした土地は、
どことなく暴力的な気配が残っていた。

折れた木の幹や枝が散らばっている。
木やススキの株がゴロゴロしている。
掘り返された土、というのも、
なにか「剥きだし」の感じがするのだった。

大雑把に作業したから、
というのもあるけれど、
やっぱり、重機で一気に土地を拓くと、
その場が持っている質を、
力づくで変えてしまう気がする。

だから、そこから先は、
すぐ電柵を拡張しないで少し待ち、
ゆっくり自分の手で確認しながら、
整えていこうと考えた。

毎日、ぶらぶら歩いて回る。
そのたびに、木や土を観察する。
そして、鎌で枝を落としたり、
落ちている木や株を運んだり。

とにかく体力がないので、
木を1本運ぶだけでも、けっこうたいへん。
いそがずに、ゆっくり、ゆっくり。

でも、こういう作業をしているうちに、
しだいに土地の質が整えられていく感じがする。
やさしくなる、というか、
柔らかくなる、というか。

不思議なものだ。

開拓7

20100902.jpg

時間をかけたおかげで、
もうひとつ良いことがあった。

新しい草の芽が、剥きだしの地面から、
ぽつぽつと生えてきたのだ。

はしっこの島の自然は力強い。
もくもくと命が育っていく。
雨が降り、太陽が照る。
そしたら草がぐんと伸びる。

カディボクの地面が草で覆われる日も、
そう遠くないだろう。


そんな状態を眺めているうちに、
なんとなく、もういいかな、
という気分になってきていた。

おりしもこの朝、目覚めると薄曇り。
よし、と決断して、
電柵を張り直すことにした。

電柵を張るためには、いくつかの手順がある。

それまで張っていたワイアを
すべて巻き取る。

ポールを立てる位置を決める。

電柵の下部分の草を刈る。

ポールをしっかり差し込む。

ワイアを張り直す。


杭を打ったりするよりはるかに楽だけれど、
カディボクもかなり広くなったので、
私にとっては、ちょっと重い作業だ。

カディが夜には入るので、
いったん始めたら止めるわけにはいかない。
炎天下ではバテてしまうし、
雨では作業しにくい。

というわけで、薄曇りは最適だった。

朝から作業を初めて、終わったのは昼過ぎ。
くたびれたけど、なんとかできた。


写真は、広くなったカディボクの中で、
生え立ての若草を食べるカディ。

開拓8



恒例の、
"嬉しさ爆発駈け回り"シーン。

電柵を張り直した夕方、
いつもより早めに、
カディボクへカディを連れて行った。

最初は、ごはん、ごはん、と、
バケツに注意を向けていたカディ。
そのうちようやく、
電柵で囲われたスペースが、
広くなったことに気がついた。

うわーっ、草。
うわーっ、広い。

と、アドレナリンが噴出。
そして駆けだしたら、
もう止まらない。

ぐるぐると10周ぐらい、
中を駆けめぐっていた。
ケータイしか持っていなかったので、
残念ながら不鮮明な映像のみ。

ようやく落ち着いたカディ。
よかったねー。

20100904.jpg

開拓9

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先日、陶工房で焼き物を作った時、
あまった土で作ったのが、この表札。
ずいぶん前の話だったので、すっかり忘れていた。

電柵を貼り替えた日、
ちょうどぴったり、出来上がったとの連絡。
すごいタイミング。

さっそく扉に木ねじで固定した。

あり合わせの材料で作った簡易牧場だけど、
表札があると、すこしは立派に見える、かな。

開拓10

20100903.jpg

カディと出会ってから7ヶ月。
馬を養うための環境は、
ようやく「一段落した」感がある。

ここに至るまで、試行錯誤しながら、
いくつかの環境を経験した。

最初は繋牧のみ。
それから電柵を導入し、
仮の場所でささやかな放牧。

私の引っ越しに合わせて、
現在の土地を借り、開拓を始めた。

カディボクは、だんだん広くなっていった。

すこしずつだけど、馬にとって、
暮らしやすい環境になっているはずだ。

場所や養い方によって、
馬の表情や動きはずいぶん違ってくる。
人との関係性の在り方によっても、
もちろん変わる。

そういうことを、
体験を通して学んできた。

これからも、たぶん、
馬と私の暮らしは、
どんどん変化していくだろう。

変わり続けていくこと、
が指針だから、
明確な目標というのはないのですね。

そのうち、たぶん、いやきっと、
未来の暮らし方が見えてくる、
という気がする。

パパイヤ

20100906.jpg

いただきもののパパイヤ。

このように熟れているのは、
とてもめずらしい。

はしっこの島では、たいてい、
青いパパイヤを野菜として食べる。
果物として食べるなんて、
めったにないことだ。

たいていは黄色く熟す前に、
人が採るか、
鳥がついばむか。

そんなわけで、
りっぱな実を前にして、
すごく得した気分になった。

甘くて、クリーミーで、
上等の味。
ごちそうさまでした。

コーヒーカップ

20100907.jpg

陶工房で作ったカップが焼き上がった。
(カディボクの看板は、そのおまけ)
ずっとコーヒー用の器がなかったけれど、
これでカフェオレも飲める。

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