カディまかせ

カディは、天気のよい昼は繋牧、
雨の日と夜は、屋根の下の囲いの中で過ごしています。
他の馬と一緒ではないので、毎日のんびり、ストレスはないけれど、
放牧のような自然な動きがありません。

すこし運動不足を解消させたいなーと思っていて、
でも、ひき馬でたくさん歩くのは、
体力のない私にとってちょっときついし、
調馬策はできないし…。

あ、外乗り散歩は、
運動と青草を食べさせることができて、一石二鳥なんじゃ!
乗るんだったら私も楽ちんだし、楽しいし、
そしたら、一石三鳥なんじゃ!

と気がつき、できるだけ毎日そうすることにしました。


それで昨日もでかけたわけですが、
前から一度やってみたかった、あることを試してみました。

それは…
手綱から完全に手を放すこと!

といっても、駈け足の馬に手放しで乗る、
というようなワイルド系ではありません。

単に、カディは、好きなように動いていい。
好きなだけ草も食べていい。
すべてカディまかせ、ということです。

わたしは手綱を持たずに、背中で揺られているだけ。
足の扶助も、重心移動による扶助も一切なし。

これ、馬乗りにとっては、ある意味、言語道断なことなんですよね。
乗馬は人がリーダーになる、というのが鉄則です。
それを崩してしまったら、馬がいうことをきかなくなる、とか、
順位付けが乱れる、とか…。

でも、いけない、と言われるとやってみたくなるのが私の性格。
ほんとうのところはどうなんだろうと確かめたい。

もちろん、人の馬ではこんなこと、絶対できません。

で、人も車もいない農道で、
1時間ほど、ほぼ「カディまかせ」で散歩してみました。
手綱は、ウエスタン鞍の角の部分にひっかけています。
完全に手ぶら状態。

その一部を動画でごらんください。




まずはずっと道ばたの草を食べ続けたカディ。
気が向いたら前に進んでまた食べる、のくりかえし。
めちゃめちゃうれしそうな様子。

そのうち馬が嫌がる水浸しの道に遭遇。
カディも躊躇しているのか、と思ったら、
水飲んだり、草食べたりしてる…。
ものおじしない、マイペース。

水の音が聞こえると、そちらを向く、
というような動きも、手綱で完全にコントロールされている時は、
自由にはできません。

馬の視線、馬の動きを
そのまま感じられる喜び。

たまに、こうやってすたすた歩く時も。
で、また草を食べる。



カディは、どこかに走っていこうとしたり、
私を振り落とそうとしたり、ということはなく、
ずっと背中に乗せて、運んでくれました。

私は、カディの背で、ただただ揺られながら、
蝶々や鳥の姿を目で追ったり、
のんびり、ぼーっとしたり。
まるで、桃源郷の中にいるような、
ものすごーーーく幸せな感覚の中にいました。
カディ(風)まかせ。

分岐点に来た時だけ、
こっちに行こうよ、と、ほんの少し指示を出したら、
すなおにそちらに行ってくれました。

帰り道、車や人が通る道に近づいたので、
手綱を取り、完全な私主導に戻りました。
その時、カディは、試すつもりか、
一瞬、5cmぐらいの高さの、尻っぱねっぽいことをしました。
でも、「んなわけないよねー」という感じで、
すぐに、いつもの感じで(いつも以上かも)
おりこうに帰りました。
おりた後も、特に、自分の優位を主張してきたりしませんでした。
けっこう満足そうでした。

そういうことなんだねー。


実際にやってみてわかったのは、
私は、馬を自分の思い通りに動かしたい気持ちよりも、
馬の世界に私が入っていきたい気持ちの方が、
はるかに強い、ということです。

ま、今回は、カディと私、双方が、
もう互いの性格をよーくわかっていて、
気心が知れているから、
そして、今のタイミングだから、
こういう感じになったんだろうなーと思います。
この先、同じことを続けたら、またわかりません。

さて、どうなるでしょうね。
楽しいなー。

コメント

素敵♡

吹き抜ける風の音と
ゆったりとしたひづめの音
優しい声かけ

私も、桃源郷にいる様でした( ^ω^ )

素敵な時間♡ありがとうございました(*^o^*)

こちらこそ、そう言っていただいて、
ありがとうございます。

生きててよかったーと思える時間でした。
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