探してばかり

昨日、今日と、判断ミスが続き、
生き物を探してばかりいる。

昨日は、子猫。
車で走っていると、どこかで猫の鳴き声がする。
おかしいなと思い、停まって調べてみたら、
エンジンルームのすきまに赤ちゃん猫一匹を発見。
家の近所にいる野良猫の子供だ。
雨で寒いので、駐車している車の下から、
暖かいスキマを見つけてもぐりこんだのだろう。

出してあげようと思っても、ヒトを怖がって、
どんどん奥の、手の届かない方へ行ってしまう。
らちがあかないので、子猫を乗せたまま家に帰って、
親猫のいる場所で自分から出てもらった方がいいかもしれない、
と考え、帰ることにした。

運転中かすかな鳴き声がしていたけれど、
いざ家についてみたら子猫がいない。
シートも全部はずしてみたけどいない。
どこかで落ちてしまったのか。
集落からかなり離れた場所だったから、
親猫が探しに行ける距離ではない。
あの小ささからいって、
たぶん生き延びることはできないだろう。

あー、殺してしまった、と思った。
もういちど、さっきの道を、目をこらしながら往復したが、
見つけることができなかった。
エンジンルームにいるのを発見した時に、
ねばって、なんとかして捕獲すればよかった。
子猫を探す母猫の鳴き声に胸が痛む。
苦い気持ちにいたたまれなくなって、
犬猫の保護団体に猫用ミルクを寄付した。
そんなことしても、
さっきの子猫の命は取り戻せないのはわかっているんだけど、
罪悪感をなんとかなだめたくて。

数時間後。
同じ道を車で走っていると、視界のすみに動いている物体が。
いた、あの子猫だ!
すぐに降りて、今度は無事捕獲。
家に帰ったらちょうど親猫がいたので、そばで放した。
一目散にお母さんのお腹に潜り込んでいった。
あーよかった。

でもねー、子猫はもともと二匹いたんだ。
もう一匹が見当たらない。
もしかしたら、わたしが気づく前に、
その一匹もエンジンルームにいたのかもしれない。
そして振り落としてしまったのかもしれない。
真相はわからないけれど、姿が見えない以上、
一匹の命が失われた可能性は高い。
苦い、苦い。


今日は、馬。
早朝、いつものように、カディとククルを牧草地に放した。
カディはすぐに草を食べ始めたけれど、
ククルがいつもよりテンション高くて、飛びはねたりしてるなーと思った。
その後、わたしはトイレに入った。
出てくると二頭がいない!
一分ぐらいの間に消えた二頭。
牧草地の出口は二箇所あって、片方は電柵で閉じていたけれど、
もう片方は、あとでほかの馬仲間達が車で来るので開けたままにしていた。
いつもなら二頭とも草を食べるのに夢中で外に出ようとしないので、
だいじょうぶだろうと油断していた。
でも今日はなにかの加減でパチっとスイッチが入り、
駈けだしてしまったのかもしれない。
二頭以上だとそういうことがある。

すぐにいそうなところに探しに行ったけど、いない。
りゅうちゃんにも連絡して、それぞれ探しに行ったけど、いない。
昨日から、探してばかりだ。
「いったいどこへ?」と心配していたら、
「いた」と連絡があった。
かなり遠くの集落まで行っていた。
友だちの馬のそばにいた。
見つかってよかった。
ひとつ間違えれば、怪我したり、
誰かのものを壊したり、交通事故を起こしたり、
という可能性だってあった。
気をつけなくちゃ。

動物のそばにいると、やっぱりいろいろなことが起こる。
アクシデントが起こる可能性はいつでもある。
意図的ではなくてもヒトがミスをおかすことがある。
その結果、命が失われてしまうこともある。
すべてを完璧にすることなんてできないけれど、
やっぱり生き物の命は重いなー。
ということを実感として再確認した次第です。


逃亡者K
201405061.jpg

コメント

あらーー、大変だったねー。仔猫もカディたちも無事に見つかってよかった!
東京だったら無理だワ……と思ったけど、東京だったら馬が逃げ出して歩いてる場面はまずないかー……。

たしかに…笑。
与那国では、島のヒトも慣れていて、たまたま馬がいても、
ああ誰かの馬が放れてるね、ぐらいのリアクション。
というのは、めずらしい環境かもしれないですねー。
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