疝痛3

20100609.jpg

朝、カディはずいぶん回復しているように見えた。
元気そうに駆け寄ってきて、ごはんの催促をする。

その姿にほっとした私は、つい、
ヘイキューブを二粒あげてしまった。
これまでの量からすれば、ほんのわずかだから、
大きな影響はないと思ったのだ。
それが過ちだった。

カディは、しばらくすると、
また腹痛に襲われたようだった。
本当に愚かなことをした。
カディが欲しがっても、
もう二度とヘイキューブはあげない、
と心に誓った。

獣医さんにもらった薬は、
ビオフェルミンのような匂いがする。
乳酸菌の一種らしい。
教わった通り、
手の平の上で水を加え団子状にして、
カディの口の奥の方に押し込んだ。
こういう時、馬は、
前歯と臼歯の間に隙間があるから便利だ。

あとはただ、ずっとカディのそばについていた。
ほとんどの時間、ぼーっとしていて、
たまに草を食べる、という静かな一日だった。

まだ弱っているけれども、
ゆるやかに回復のプロセスが始まっている。
最悪な時は脱した、という感触がある。

夕方、少しだけ散歩をした。
よろよろしながらも、
あっちへ行きたい、とロープを引っ張ったりする。
カディの瞳に精気が戻ってきたようだ。

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