開拓5

20100615b.jpg

鬱蒼と茂っていたジャングルの中に、
ぽっかりと、何もない、からっぽの、
空間ができた。

入り口から、だんだん小高くなっていく地形のために、
ふりかえれば、すぐ近くの海が見える。
いつも風が吹いてくる。

からっぽの場所の奥には、
何本か、太めの木を切らずに残し、
木陰を作った。

電柵を張れば、とりあえず、
カディを迎えることができる。

第一次開拓プロジェクトは、
終了まであとわずか。

この一週間。
蚊とアブに、ずいぶん刺された。
汗と泥にまみれた。
日が暮れて、シャワーを浴びて、
ごはんを食べると、
もう、目が開けていられない。

そういう日々を、
いつか思い返すだろうか。

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河田桟

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