関係7

20101021a.jpg

朝、事件が起こった。

いつものようにカディボクに行って、
カディにふすまをあげた。

たいていはこの後、
草のある場所に移動して繋牧する。
ただ、この日は小雨が降っていたし、
牧場でちょっと作業をしたかった。

私は干し草があることを確認し、
カディを放っておいて、
伸び始めた雑草を抜き始めた。

カディはふすまを食べ終えた後、
馬小屋に干し草を食べに行ったようだった。

その気配を感じながら、
私は無心に草を抜いていたのだが…。

突然、だだっと音がした。
振り向くと、
カディがものすごい勢いで駆けてくる。
そして私にお尻を向けた。

なにやってるの!

と強めに声をかけたが、
カディの雰囲気がいつもと違う。
耳をぴったり後ろに寝かせ、
私を威嚇している。
今にも蹴ろうとする形相だ。

私は蹴られたくないので、
木立で身を守りながら、
カディが落ち着くように試みた。

駄目だった。

カディはますますいきり立っている。
決着をつけたがっている。

ここで私が後ろを向いて逃げたら、
なにかが台無しになる、
ということはわかった。

ましてカディに蹴られて、
私が倒れたりしたら、
カディにとって事態はもっと悪くなる。

とっさに、
そばにあった木の椅子を持ち上げた。
それで自分の体を防護しながら、
カディに向き合った。

そこから先はもう必死。
向かってくるカディに、
大声を上げて応戦した。

カディはいったん逃げてはカディボク内を走り回り、
また向かってくる、ということを繰り返す。

時間にしたら、たぶん10分ぐらいだろう。
格闘が続き、私がへとへとになった頃、
ようやくカディが落ち着いてきた。

そばに寄って来たので、
仲直りのしるしに首を掻いた。
でも顔の表情を見ると、
まだ完全には納得してない感じ。

その後、無口をつけ、
ロープで引く時には、
とりあえず、という感じで、
私に従った。

さて、さて、
この先どうなるか。

とにかく、
お互い怪我がなくてよかった。

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