攻撃3

『攻撃―悪の自然誌』についての続き。

ローレンツは、「攻撃性」を種の保存と進化のため、
生物に埋め込まれた反応だと考えた。
ただし。
攻撃衝動は、ボタンを押せば動き出す反応のようなもの。
間違えたシチュエーションでボタンが押されると、
本来の目的とは矛盾する結果をもたらすことがある。

まあ、とにかく。
攻撃衝動は、多くの生き物の中に、
あらかじめプログラムされている。
馬にも、人間にも。
そういう前提で考えると、
ちょっと世の中の景色が違って見えてくる。

私たちの社会は、
あからさまに怒りを見せたり、
誰かを攻撃することを、
よしとしない、ことになっている。

子ども頃から、繰り返し、
そのように教えられる。
攻撃衝動を抑制しなければ、
社会の中で生きていけない。

それは、生き物としての人間に、
ずいぶん、無理を強いていることになる。

攻撃衝動はエネルギーみたいなもので、
生きていれば必ず沸いてくる。
そして、外に出ない限り、
自然消滅するということはない。
意志の力で閉じこめても、
マグマのように対流し続けながら、
噴出する時を待っている。

いつもにこにこ笑っている人。
すべてを受け入れる穏やかな人。
平和を理想とする人。
彼らの中にも攻撃衝動は必ずある。

そのエネルギーはどこに向かうのだろうか。

もうすこし続きます。

コメント

非公開コメント

■calendar

07 ←  2017/08  → 09
sun mon tue wed thu fri sat
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

■search

■profile

河田桟

author : 河田桟

■mail

your name
mail address
title
message

δ