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トイレの話

20110215.jpg

私は一日に何度か、トイレについて考える。

ひとつには家のトイレが、
くみ取り式(与那国ではボットンベンジョと呼ぶ)で、
しかも外にあることに関係している。

晴れた夜には、月の光を受けながら、
夏には、虫の声を聞きながら(蚊の襲撃も受けるけど)、
嵐の日には、ずぶ濡れになりながら、
用を足す。

こういう刺激があると、
使う度に、トイレについて、
なにがしかの思考をしてしまうんですよね。

これまで私が暮らす集落には、
下水道がなかった。
それが今、大々的に工事を行っていて、
遠からず、この家にも下水道がつながるらしい。
先日、大家さんであるおばあが、
「この際、この家も水洗にしようかね」
なんて口にしていた。
本当かどうか、知らないけれど。

実をいうと、私は、ボットンベンジョを、
見直していたのだ。

まず、水道料金がかからない。
この家に来てから基本料金以外払ったことがない。

たしかに匂いがしたり、
排泄物がちらりと見えたりするけれど、
それはヒト(私)の肉体の一部であったもの。
ボットンベンジョは、それをいつも、
思い出させてくれる。

匂いについても、くみ取りトイレ用の、
バイオ消臭剤というのを入れてみたら、
それほど匂わなくなった。
納豆菌を使っているらしい。
まったく匂いがなくなるわけではないけれど、
いわゆるアンモニア臭ではなく、
自然の中にある匂いっぽい感じになる。

水洗トイレは、汚いモノ、臭いモノを、
自分の目の前から一瞬にして流していくけれど、
それはなくなるわけではない。
どこかに行って、どのようにかなっているのだ。
それを「ナイコト」にしてしまうより、
「アルコト」として、自分の目の前にあった方が、
いさぎよい気がする。

その感覚は、トイレに限らず、
あらゆることにつながっている。

そもそも、毎日、ボロ(馬糞)をたくさん拾っているので、
排泄物を汚いと思う感覚がなくなってきている。

いつの日か、私はちいさな小屋を作りたい。
その時、どんな風にトイレをしつらえるか。
今から、あれこれ考えを巡らせているのだ。

コメント

こんな形、初めて見た。
水洗ではないけど洋式のスタイルなんだね。
このフタ、やけにいい色!ホーローみたいに見えるけど?

木製で青いペンキが塗られてます。
何代か前の住人さんによるハンドメイド。
けっこうかわいいですよねー。
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河田桟

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