出発点

となりのおばあが言った。
「寒いところで避難している人たち、
 みんな暖かい南に連れてくればいいのによ」
そうだなあ、と思った。

とんとんと木戸を叩く音。
「みてみて」
近所のコドモが白い小犬を連れてきた。
小犬のしっぽがブンブン回っていた。
もしもコドモにしっぽがあったら、
やっぱりブンブン回っていただろう。

これから先は長い道のりになるはずだ。
あせらずに、おごらずに、
目の前にあるものを慈しみながら、
一歩ずつ進んでいこう。

いつでも今いるところが出発点だ。

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