反抗と緩解2

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今回、カディの反抗の強さが増していくにつれて、
私が叱る強さも徐々に強くなっていった。

カディがお尻を向けて蹴ろうとする仕草をしたり、
前足を上げたり、噛もうとしたり、というのは、
これはもう言語道断なので、
鼻先とかお尻とかをピシッと叩いた。
私としては、ものすごく思い切った強さで。

でも、馬にとっては、ぜーんぜん、
強くなかったんだと今はわかる。
馬同志の関係から見たら、
鼻で笑われるようなレベルだったのだろう。

もっと大切なのはタイミングとスピードだ。
友だちがカディとやりとりしているのを見ていて、
ものすごくよくわかった。

馬が何かイケナイことをしようと動きだす瞬間に、
すかさず叱る。
馬がひえーっと思うぐらいの感じで。
(このひえーっていう感覚が大事)

タイミングとスピードがあれば、
たぶん強さはあまり必要ではない。

それはわかる。

ただ、そのためにはヒトの側に、
それなりの反射神経や身体能力が必要で、
残念ながら物理的に今の私にはむずかしい。

私は力もないし、動きも遅いし、
走れないし、持久力はない。
努力はするけれども限界はあるだろう。

この「できない」感覚は、
できないヒトにしかわからないはずだ。

そうならば、
それを補う工夫をすればいいのだ、と思った。

そもそも、どんなにすぐれた身体能力を持ったヒトでも、
馬と比べたら馬の方が身体能力は高い。
それなのにどうしてヒトが馬のリーダーになれるかといったら、
心理的に優位に立つことができるからだ。
このヒトには適わない、従っていこう、
と馬が思うようにすることができるからだ。

ヒトの社会で暮らしている時点で、
馬がヒトのリーダーになることはありえないので、
なんとしても私がリーダーの役をしなくてはいけない。

そしてカディが無用なストレスを持たずに、
馬らしく、楽しく生きるためには、
私が強くて信頼できるリーダーにならなくてはならない。

こういうことは今までにもたくさん言われてきたし、
自分でも考えてきたけれど、
今回の一連のプロセスで腑に落ちた気がする。

基本は電柵と同じリクツなのだろう。
何度かビリッと来ると、馬はもう電柵に近寄らない。
馬がその気になれば、
電柵なんて簡単になぎ倒して外に行けるのだけれど、
そうはしない。
だから物理的な強度はまったく必要ない。

力がなくて、素速く動けないヒトが、
馬のリーダーになるためにはどうすればよいか。
これからいろいろ考えて試していこう。

今のところカディは落ち着き、
かわいい顔で過ごしている。

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